芸能人をテレビで見ていると、歯が白くて綺麗だったりしますよね。
実際歯の色や歯並びは人に与える印象としても大きく関わっております。
そこで今回は歯を白くするための「ホワイトニング」について説明していきます。
〇ホワイトニングとは
ホワイトニングとは黄ばんだ歯を漂白して白くきれいにしていく方法です。
人の歯はエナメル質、象牙質、セメント質という3層構造になっています。このうち象牙質は黄色っぽい色をしています。
私たち日本人は一番外側のエナメル質の厚みが薄いため、エナメル質の中の象牙質の色が透けてみえやすいといわれています。
また加齢によりこの象牙質の厚みは増し、エナメル質は薄くなっていきます。
そのため『昔はもっと歯が白かった気がするのに…』『前より歯が黄ばんで来ている気がする』というのは歯の内部の黄ばみが原因となります。
●象牙質ってどんな色?
象牙質は黄色っぽいと書きましたが、具体的にどんな色かを簡単に説明します。
ピアノをしたことのある方で30代以降の方ですと天然象牙の鍵盤のピアノを見たことがある方もいるかと思います。現在新しく作られるピアノの鍵盤は人工象牙ですが、過去には天然象牙で作られていました。象牙は象牙質を主成分としています。つまり、あの天然象牙の鍵盤の色こそ象牙質の色なのです。
〇ホワイトニングとクリーニングの違い
ホワイトニングもクリーニングも歯をきれいにする方法です。
ホワイトニングは歯の内部を漂白することにより、歯そのものの色を白くしていきます。
クリーニングは歯の表面の汚れを落とすことを目的としているので、歯そのものの色はかわりません。コーヒーやワインなどの嗜好品により歯の表面についた着色やたばこのヤニといった表面の汚れを落とすことで歯が白くなったようにみえますが、歯そのものの黄ばみを解消、改善することはできません。
〇ホワイトニングで真っ白な歯になれる?
歯が白い芸能人というと誰が思い付きますか?
最近ですとローランドさん、ビッグボスこと新庄剛志さんを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
残念ながら彼らのよつに突出した目立つ白い歯は天然のものではありません。いわゆるさし歯のひとつになり、歯を削って人工のものをつけているような状態になり、ホワイトニングとは違うものになります。
そのため、残念ですがあのような白さにはホワイトニングではできません。
しかし、突出したものではないですが俳優、タレント、アナウンサーといった人前に出ることが多い方は自然な白い歯をしていらっしゃることが多いと思います。いわゆる芸能人レベルの白い歯はホワイトニングで充分に目指すことが可能です。
〇ホワイトニングの種類と費用
ホワイトニングにはいくつか種類があります。
まずご自分でのセルフホワイトニングと歯科医院でのホワイトニングに分けられます。
それぞれの違いについて見ていきましょう。
●セルフホワイトニング
セルフホワイトニングは気軽に簡単に行えます。誰でも安全に行えるからです。
ホワイトニング歯磨き粉といったものから自分で薬を塗って光をあてるというセルフホワイトニングサロンと幅広いです。
ですが、どれにも共通していえることとしてどんな状態の歯の人でも安全に使えるということが大前提となります。誤った使い方をしてしてもトラブルにならないことが求められますので、強い薬剤などは使うことができません。そのため、セルフホワイトニングは基本的にステインといって歯の表面の汚れを落とすことにほぼ限局しており、歯そのものの色はかわらないです。 一般的にセルフホワイトニングは数千円と安価ですが、歯そのものを白くしたい方は求める効果を得られないので結果として高くなることもあります。
●歯科医院で行うホワイトニング
歯科医師・歯科衛生士という国家資格を持つ、いわば歯とお口のスペシャリストがホワイトニングを行います。ホワイトニングをしたいと希望される方の状態にあわせて薬剤を選んだり、指導を行います。必要があれば治療を行ってからホワイトニングを行うなど状態にあわせて的確な判断ができます。そのため、歯そのものの色を白くするような薬剤も使えるのです。またホワイトニングを希望される方の望む白さや期間などにあわせて、お口の状態をもとにその方に一番ふさわしい方法をおすすめできます。 ホワイトニングは保険もきかないため、セルフホワイトニングに比べると数万円と高額のように思うかもしれません。しかし、しっかりと結果を得ることができます。また、カウンセリングにより歯そのものを白くしたいというよりも着色をとりたいといった場合にはホワイトニングではなくクリーニングに変更もできるため無駄な出費は抑えられます。
〇歯科医院でのホワイトニングの種類
●オフィスホワイトニング
歯科医院の院内で歯科医師・歯科衛生士によって行われるホワイトニング。
使う薬剤によって差はありますが、歯茎の保護を行ってから薬剤の塗布をし光照射を行います。薬剤を交換し光照射を繰り返します。薬剤にもよりますが3回ほど行うことでホワイトニング効果を得ることができます。
そのためメリットは1回でもしっかり白くなること、デメリットとしては一時的に少ししみやすいことと後戻りが早いことです。
●ホームホワイトニング
ホワイトニングをする方にあわせて専用のマウスピースを作成します。薬剤をつけて装着するホワイトニングです。
来院の回数は約3回。期間としては約2週間で白さを感じていただけます。
メリットはご自宅でご自分のペースで行うことができることです。デメリットは少しずつ白くなっていくので白さを実感するまで時間がかかることです。が、 その代わり後戻りもしにくいです。
●デュアルホワイトニング
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用して行う方法です。
来院の回数は約3回。
メリットは両方の良いところを得られるのでホワイトニングの効果を最大限得ることができること、デメリットは一時的に少ししみやすいことです。
〇それぞれどんな人に向いているの?
オフィスホワイトニングは自分で色々とやるのが手間な人に向いています。歯科医院にいけば口をあけて眠っているだけで白い歯が得られるので楽チンです。また一回でもしっかりと効果を得られるのでこの日までに白くしたいなど予定があり急いで白くしたい人に向いています。
ホームホワイトニングは知覚過敏があったりしみやすい方、しみるのが心配な方、白くしたい期日に余裕がある方、自分で薬剤をつけて装着することが手間と感じない方に向いています。
デュアルホワイトニングは特にしっかりと白くしたい方、ホワイトニング効果をより長くキープしたい方に向いています。
〇まとめ
ホワイトニングにより口元から爽やかな白い歯がみえることで印象的な笑顔になること、清潔感がでることでより若々しく明るいという見た目の印象を与えられます。歯が白くなることで笑顔に自信を持てます。
ご自分がどうなりたいのか、ステインだけがとれればいいのか歯そのものを白くしたいのか、歯科医院で相談して頂くことをおすすめします。