「定期的に歯医者に通っているのに、なぜか虫歯が見つかる…」そんな経験をしたことはありませんか?
虫歯を予防するために定期検診を受けているのに、思いがけず「小さな虫歯がありますね」と言われるとショックですよね。「せっかく検診を受けていたのに意味がないのでは?」と思う人もいるかもしれません。
しかし、定期検診を受けていても虫歯ができるのには、ちゃんとした理由があります。今回は、その原因と対策を詳しく解説していきます!
1. そもそも虫歯はどのように進行するのか?
まず、虫歯の発生メカニズムを簡単におさらいしましょう。
虫歯の進行ステップ
- 歯の表面にプラーク(歯垢)が付着する
- プラークには虫歯菌(主にミュータンス菌)が含まれています。
- 糖分をエサにして酸が作られる
- 虫歯菌は食事の糖分を分解し、酸を生成します。
- 酸が歯のエナメル質を溶かす(脱灰)
- pHが5.5以下になると、歯の表面が溶け始めます。
- 再石灰化が追いつかないと虫歯が進行する
- 唾液の作用やフッ素による再石灰化が間に合わないと、穴が開いて虫歯になります。
2. 定期検診を受けていても虫歯が見つかる理由
では、定期検診を受けているにもかかわらず、なぜ虫歯ができてしまうのでしょうか?
① 虫歯は短期間で進行することがある
歯の健康状態は常に変化しています。たとえば、3ヶ月前の定期検診では問題がなかった歯でも、その後の生活習慣の変化や食生活の影響で、新しく虫歯ができることがあります。
特に、以下のような場合は虫歯が急速に進行しやすくなります。
- 甘いものや酸性の飲食物を頻繁に摂取している
- ストレスや体調不良で唾液の分泌が減る(唾液には再石灰化を促す作用があります)
- 歯ぎしりや噛みしめで歯の表面が傷つく
こうした要因により、短期間でも虫歯が発生・進行することがあるのです。
② 初期虫歯は目に見えにくい
定期検診では歯科医が視診やレントゲンで虫歯をチェックしますが、初期の虫歯(C1レベル)は発見が難しいことがあります。
特に、歯と歯の間や奥歯の溝にできた虫歯は、表面からは見えにくく、レントゲンでようやく発見されるケースもあります。
また、虫歯は進行しない限り痛みを感じないため、自覚症状がないまま進んでしまうこともあります。
③ フッ素や再石灰化で進行が抑えられていた虫歯が悪化する
定期検診で「虫歯になりかけていますが、今は経過観察で大丈夫です」と言われたことはありませんか?
初期虫歯(C1)は、フッ素塗布や適切なセルフケアで進行を抑えられる場合があります。しかし、もし食生活やケアの習慣が変わり、再石灰化が追いつかなくなると、虫歯が悪化することもあります。
たとえば、引っ越しや忙しさで歯磨きの時間が短くなったり、食生活が乱れたりすると、それまで維持できていた虫歯の進行が一気に加速することがあるのです。
④ 詰め物や被せ物の下で虫歯が進行する
すでに治療済みの歯でも、詰め物や被せ物の下で虫歯が進行することがあります。これは、詰め物と歯の間にすき間ができ、そこに細菌が入り込んでしまうためです。
特に、経年劣化した詰め物はすき間ができやすく、定期検診で注意深くチェックする必要があります。

3. 定期検診を受けても虫歯を防ぐためのポイント
① フロスや歯間ブラシを使う
歯ブラシだけでは歯と歯の間のプラークを完全に落とすのは難しいため、毎日のフロスや歯間ブラシの使用が重要です。
特に、虫歯ができやすい奥歯の間は念入りにケアしましょう。
② 食生活を見直す
- 間食の回数を減らす
- 甘い飲み物(ジュース、スポーツドリンク)を控える
- 酸性の食品(柑橘類、酢など)の摂取後はすぐに歯を磨かず、まず水で口をゆすぐ
このような食習慣の工夫で、虫歯のリスクを大きく減らせます。
③ フッ素入りの歯磨き粉を使う
フッ素には歯の再石灰化を促進する働きがあります。市販の歯磨き粉の中でも、フッ素濃度が1450ppmのものを選ぶのがおすすめです。
④ 唾液の分泌を促す
唾液は天然の防御機能です。唾液の分泌を増やすために、よく噛んで食べる、キシリトールガムを活用するなどの工夫をしましょう。
⑤ 定期検診の頻度を見直す
虫歯のリスクが高い人は、3ヶ月ごとの定期検診がおすすめです。リスクが低い人でも、最低半年に一度はチェックを受けましょう。
4. まとめ:定期検診+日々のケアで虫歯を防ごう!
定期検診を受けていても虫歯ができるのは、
- 虫歯の進行が意外と早いこと
- 初期虫歯が見つかりにくいこと
- フッ素や再石灰化で抑えられていた虫歯が悪化すること
- 詰め物の下で虫歯が進行すること
などが原因です。
しかし、適切なセルフケアと食生活の改善を組み合わせれば、虫歯のリスクを大きく減らすことができます。定期検診を上手に活用しながら、健康な歯を守っていきましょう!